2010年5月26日水曜日

セクシーハードボイルドノンフィクションフィクションアドベンチャー小説  第5話

『あっ!!soma君からだ』

嬉しさの反面、前回の事が気にかかり、なかなか電話に出る事が出来なかった。
確かに自主であれ、レーベルの中心という立場の意見であれば、この間の内容は、彼なりに筋が通っている、
一緒にやるのであれば、その身を組織に捧げるという事である、それは本当にありがたい事ではあるが、ちょこちょこと JUNGLIST YOUTHS のライブも入っていたし、フューチャリングを無事に成功させた事で満足していた
俺はまだ、"ソロ" という事においては、決心がついていなかった。
それでも、閉ざしていても何も始まらない
俺は受話器をとった、

『もしもしsoma君、元気?』 

『おっ!!来門元気?』

『まずまずってトコかな、どうしたの?』

『いやっ、最近の曲聴いたよ、
 いい動きしてんね〜』

『まじで、おかげさまですよ、なんとか作っていかないとね』

『だね、でも、いい感じだよ』

『あざーっす!!』

その後はしばらくレコーディングの状況や、機材などについてしゃべっていたが
さすが、作品を作り続ける人物なだけあって、きわどい話題を振ってきた


『っで、次のどうするの?』

『、、、、、イヤ、まだ試行錯誤中で、はっきりした物は見えてないなぁ』

『 JUNGLIST YOUTHS は?』

『うーん、今の所、新曲は出来ていない,
TAKUTOもダンスホールレゲェでソロ出したり、
KNTRも "UNDER BROSS"のMIXで動いてて、急がしそうでさ、なかなか連絡取れなくて、』

『そうかぁ、、、でもJYU(JUNGLIST YOUTHS)でもせっかくいいもんつくったんだから、ここで動き止めたらもったいないよな〜』

確かにそうだ!!
イメージが固まっていても、応答のない待ち人を焦がれて
その状況に燻って形が出せない、、、、、、、、それならば、

考えがまとまる前に、soma君は質問を繰り返す、

『この間、話していたデモっていうのは?』
『あぁ、あれはまだあるよ、一応リリックも乗せたんだけど、
まぁ、この間、soma君の言ってた通り、作ったところでどうゆう形でリリースするかだよね、
話があるレコード会社もレーベルも無いし、このままJUNGLIST YOUTHS か、あるいは、、、』
『あるいは?』
『う、うん自分なりに”ソロ”っつうもんも考えているけど』
『うへ〜、どんな?』
『Drum'n'Bassっていうところには変わらないけど』
『そうか、でもドラムンだったら、JYUでも今演ってるわけだから
Drum'n'Bassでもまた違う形の方が面白いんじゃない?』
『違う形?R&Bとか演歌とか』
『イヤッ、まぁそうゆうのもありだけどね あははっ』



しばらく黙った後、soma君は続けた



『来門がドラムン好きだったら、いいと思うよ
俺も来門の独特の疾走感好きだし、、、、、、でも、、そうだなぁ、
そこに例えば歪んギア-を取り入れた、、、、いわゆる
”smorgas" の延長みたいな?』




『!!!!!、、、、、、、、、』





smorgas

俺が20代の頃、命を賭けて守り通そうとしたバンドだ、
家族を養うためもそうだが、10代のどうしようもない自分を拾ってくれた人達の為にも、フロントMCとして、例えぶっ倒れても喰らいついて、どんな強敵にも立ち向かっていった、、、、、、、、、、、、、、そのすべてを賭けていた。   
食中毒で嘔吐と下痢が止まらなくても、マラリアで高熱で死にそうな時でも、もうこれでもかってくらいの情熱をステージでぶちまけた。
     


  
、、、、、、、、まじ、そこで死んでもかまわないって思ってた、、、、

      



そして、喰らった一発のドデカイ超ヘビー級TKO

       『やっちまった、、』  
       
もちろん、完全に非は俺にあった


”その事”  


ですげーいい奴だったメンバーをバラバラにしてしまったし、、、多くの人にとんだ迷惑をかけた。

そこまで築き上げた、虚栄も名声も富も、、たった一発でこっぱみじんになった。

この世には、目に見えない”大きな力”がある事には気づいていて、それは、
時に人ではどうしようもないっって事も知っていたが、
        
       


         
   
    『ちきしょー』って、100万回つぶやいた








そんな事もあってか、俺はいつからか、”その事”は記憶から外す様にしていたのかもしれない
他の人も、その事にはまるで腫れ物にでも触れるごとく、聞く事はなかった。

しかし、そのsoma君の一言が枯れ果てていた心の奥底にある何か?に火をつけたのを感じた、





『でっ どうなの?』








『、、、、、、、、、』







『ヘイ!! カルロス どうよ?』





『、、、、、、、、まだ、、、、俺行けるかねぇ?
 前みたいに、真っ青に燃えれるだけの、、、、、、、それだけのもんはあるかねぇ?』






『それは、、、来門次第だよ、、、俺も来門がど-しても一緒に曲を作りたいって言うその熱意にやられて火がついちゃったわけだから、、、、、来門の熱い情熱があるかぎりどこまでも行けるんじゃん?』




その言葉で決心は固まった。
俺はイルブリガンテとなって、以前の『SMORGAS』も『JUNGLIST YOUTHS』も超えるような
下手くそでも生きた、自分が死んでもいいっていうぐらいのサウンドを創る事を決意した。

『やろう、NUFFMEK RECORDで 俺のファーストソロ、、、
 いや、、やってもらえますか?』



しかし、以外にも返ってきた言葉は、






      『いやっ、駄目だ』






      『えっ!!!!』






この人はさんざんここまで引っ張っておいて、また断るのか!?
驚きが隠しきれない俺に彼は言った









『せっかくだから、度派手にかまそう!!!』






、、、、、、DJ SOMA とは、そうゆう男である。



       
   

       次回続く

1 件のコメント:

  1. 来門くんを知ったのは職場の結婚式場で流れた、
    Ride my bikeだったよ!!
    来門くんは来門くんにしかない魅力たくさんある!!
    これから楽しみだね!!

    また今夜JUMPでね!!

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